東京山の手物語(麻布台1丁目)
2008.11.10 Mon
再開発を待つ街はとても空虚で寂しい雰囲気が漂う。ポツリポツリと住民が抜けていく様子がもの悲しい。住人のいない家が増えていく様子は、見ていて辛い。

再開発を待つ街、麻布台1丁目はこの位置にある。
大きな地図で見る
ここも虎ノ門5丁目、通称仙石山地区と同様、元々庶民の住む住宅街だった。高台にある仙石山地区と違い低地だから庶民度はより高い。ふつうの庶民が住む街だ、いや、だった。
過去ここに目をつけたのが宗教団体の霊友会だ。巨大なご本尊だか神棚だかわからないが、誰の目にも異様に映る巨大な建造物を造った。東京タワーの展望台からもよく見えるので、観光客は不思議に思うだろう。

この団体に関係する方々が使う施設や住む寮が仙石山や麻布台のそこかしこに建つ。その建物以外はごく普通の庶民が住む家々が並ぶ街だ。
飯倉片町の交差点手前から入り落合坂を下って桜田通りに出る、細い車道沿いに住宅が建つ。Google Street Viewはこちらから。
細い車道からもっと細い路地に入ると、つい先ごろまで人が暮らしていた家々が廃屋となっている。



途中、仙石山地区へ上る坂道がこれだ。坂の途中には商売を続けている花屋さんがある。とても感じのいい店だ。何もなければ庶民が仲良く暮らす街だった。

仙石山地区と違い、再開発を進める森ビルと自治体の間で何らかの問題が生じているのかもしれない。開発の具体例が街角の掲示板などに示されてないし、このような知らせも張られている。詳細はわからない。

ちなみに、この高台にそびえる偉そうな建物は旧郵政省本省で、今は麻布郵便局に使われている。反対側の正面からだと下のように見える。


郵政省の本省庁舎は昭和44年にここから霞が関に移転する。何ゆえ郵政省がここ麻布台のナチスドイツ風建造物に独居したのかわからない。そう言えば三田の旧簡保センターもここと似たナチスドイツ風建造物だ。旧逓信省とナチスドイツに何かの関係があるのだろうか。
今ではJPとしてすっかり民間風になってしまい、ナチスドイツとの関係と言っても隔世の感があるのだが。
話をもどす。宗教団体と旧郵政省の建物は立派だが、他の庶民の住む街並みは思いっきり停滞している。新しい街に生まれ変わるのはいつになるのだろう。ずいぶん先に思える。
それまでこの状態が続くのであれば、一等地だけに哀しく寂しいものがある。こんな空間ばかりが目立つようになるのであれば。

コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://maki200801.dtiblog.com/tb.php/152-91a7f4c0





更新分をお知らせします

