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趣味性と実用性の間(クランクその3)

2009-12-11 Fri

久々、ご無沙汰しました。理屈っぽくてご免ねシリーズ。

前回までクランクとチェーリングの機能面について述べた。機能だけで話が終結するデジタルものと違って、ツーリング自転車となると「美学」という、とても主観的な領域がある。このあたりがご存知ない方々には理解しがたいところだろう。

主観的な「美学」だから理屈は通用しない。賛否を議論してもかみあわない。好きか嫌いかで決まる。

ツーリング車のクランクとチェーンリングは、TA社のシクロツーリストがスタンダードとされる。誰が決めたわけではないが、そういうことになっている。

シクロツーリスト44−26のクランク&チェーンリンク

このことについて私の考えを述べよう。


まずTAシクロツーリストの致命的な機能面の弱点について。

変速機能でTAのシクロツーリストはリア8速対応で、10速化は機能上不可能だ。9速まではなんとかごまかしごまかし動くが、10速となると全く動かない。この結論はプロのメカも巻き込んで実際に動かそうとし、さんざん苦労して得た。

いざ調整するとなると、たいへんな苦労をした。

10速化というのは、現時点で流通する汎用部品の最新機能。汎用部品と言っても大手S社が市場を独占しているだけの話だが。

老舗アルプスが店を閉めた原因は、このTAの持つ機能の限界とツーリング車の美学の間をめぐる店主の葛藤の結果だと私は推測している。

alps自転車が思い出の残るのはいつまでのことだろうか

アルプスのご主人は、8速用に設計してあるTAを9速化するにあたり、フロントディレイラーを苦心惨憺調整して対応した。TAを使い機能性と趣味性を両立させるには、8速が限界だということだ。これを痛感したご主人は、これ以上この自転車を実用品として売り出すことに良心の呵責を感じたのだろう。

TAのシクロツーリストは単体だと、これだよ。

さて、こう書くとTAのファンからご指摘を受ける。9速も10速もツーリング車には必要なかろう、7速や8速で十分。昔は5速が普通だったし。

それは正しい。古いものを古いまま利用するユーザにとって、その論理は正しい。しかし供給する側には部品を調達する使命がある。実用品として提供しているのだから、流通する汎用パーツで動作しなければ実用品ではなくなる。

アルプスはツーリング車の実用にこだわった。だから汎用品が通用しなった時点でその存在を止めた。それがご主人の判断だろう。

こうした状況で、利用者の立場とすれば、アルプス車のクランクとチェーンリングに関する選択枝は以下の2つ。

1.TAを9速(もしくは本来の安定稼動条件である8速)限定で利用する
2.TA以外の部品に交換して10速化に対応していく

上記の選択に迫られる。

(次回に続く)

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