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村上春樹の新作長編1Q84発売

2009-05-27 Wed

ファンの皆さんならとうにご存知だろう。ファンでない方にも知っていただきたい。明後日の 5月29日、村上春樹の長編小説が発売される。アフターダーク以来5年ぶり。題名は「1Q84」。新潮社から。

今回の宣伝サイト(新潮社のサイトより)

題名からしてずいぶん意味深だ。5年ぶりだから練りに練った内容と想像する。発売前からいろんな噂がファンの間で囁かれている。

おそらくかなりの実験作だろうと予想している。氏は新潮社から書き下ろし作品を出す場合、既定路線と異なる野心作が多い。


文学作品はつまるところ好み。好き嫌いで評価を決めていい。もちろんこれは個人レベルの話であって、学術的は評価は別だけど。世間的な評価ということで言えば、今年のノーベル文学賞は村上春樹というのがもっぱらの噂だ。

脈絡ないけど、氏はインフルエンザの国内感染で有名になった兵庫県立神戸高校の出身で、大学は早稲田の文学部。大学時代は小説のモデルにもなった目白台の和敬塾寮にも住んでいた。その後米国プリンストン大学の客員教授も務めている。

ファンにはお馴染みだが、村上春樹の長編はいくつかの系譜に分かれる。ファンも全系譜が好きだという方は意外と少なくて、好みが分かれる場合が多い。私も長編12作品のうち、下記2作品に惚れ込んでいる。

1.世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 85年作
2.海辺のカフカ 02年作

これは傑作。ただし読み手により好き嫌いが激しい。 これは広くウケる。誰にもお奨め。

上記1については、もう圧倒されるの一言。読んで衝撃が走りガツンと殴られたくらいのショックがあった。村上長編のなかでもとびきり個性的な存在で、あまりに凄すぎて系譜となる続編的作品が存在し得ない。孤高の作品。ただし読み手によって評価に相当差がある。受ける向きには徹底的に受ける。逆も然り。

上記2は1とは対極にある作品のひとつで、娯楽でもあり叙情でもあり、具体的でもあり暗喩的でもある。楽しみながらも静かな感動と余韻に包まれる。とても後味のいい作品だ。これは比較的評価は安定している。少数派だが酷評する向きもある。だったらお前書けるかと言いたいところだが。

この2作品のインパクトが余りに強すぎて、世間の評価が高い「ノルウェイの森」や「ねじまき鳥クロニクル」にはあまり心揺さ振られない。これは感性の差、好き嫌いの問題だから仕方ない。

今回の新作がどの系譜なのかまだわからない。前作アフターダークが実験臭いままに終わってしまっただけに、今回は本来の持ち味が出されるものと期待したい。

往々にしてこういう期待は裏切られることが多いのだが、今週金曜日には買って帰ろうと思っている。皆さんも是非どうぞ。

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