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趣味性と実用性の間(ブレーキその2)

2009-05-22 Fri

カンチブレーキはとてもシンプルな構造をしている。ブレーキシューの付いたブレーキアーチをフレームを支点にして中央部から引張る造りになっている。

カンチブレーキはこんな構造のブレーキだ

引張る部分のつくりにも2タイプあって、ブレーキアーチ部分とワイヤーが固定接続するものと、上記のように引っ掛けるだけで簡単に外せるものがある。後者はブレーキ本体とワイヤーが簡単に分離できることから、ツーリング車として特徴ある機能につながるのだが、このあたりは後述する。

今や市場ではニッチな存在になったカンチブレーキだが、メリットを活かしデメリットを克服していくことが実用上の課題だ。


多くの方々が語ることだし私自身も感じることなのだが、カンチの効きはマイルドだ。マイルドという言葉の意味は2つある。いい意味で使われるのは、コントロール性に富んでいて操作しやすい、バカ効きしないで安全、感触が柔らかで扱いやすい、といった感覚を表現している。

悪い意味では上記の裏返しで、効きが明確でなくメリハリがない、感触がはっきりしない、フニャフニャしていると言う方もいる。要するに効きが甘いことを表現している。

私が思うに効きが甘いのは複合的な要因だ。少なくとも構造だけでは語れない。キャリパー型やVブレーキと比較すれば構造が原因で効きが甘い面があるが、実際はいくつかの要因がからむ。

カンチの効きが甘いと感じる原因は、まず一つ、ブレーキシューの性能が悪いことだ。

リムと接するゴム状のものがブレーキシュー

自転車ロードレースの世界ではブレーキはシビアな性能を求められ、元々はカンチが使われてきたところをより機能の優れたキャリパーに移行されていった歴史がある。その後はブレーキシューの性能向上が求められ、シューの性能は研究され飛躍的に進歩していく。

キャリパーブレーキとブレーキシュー(シマノのサイトより)

ロード車にキャリパーブレーキが採用され、カンチブレーキはマーケットを失っていく。スピードを重視しないタイプの自転車や廉価版の自転車に取り付けられるようになる。スピード重視でないこと、安価であることから、カンチには品質の悪いシューが取り付けられたままになる。

そしてカンチを改良したVブレーキが出現し、ロード車以外で制動力を求められる自転車にはVブレーキが搭載されるようになる。その効きの良さから一般スポーツ車にも普及する。カンチはますます市場から見放される。

ブレーキは構造が異なるとシューを取り付ける機具も違う。しかもそれぞれに互換性がない。市場はキャリパーとVブレーキが圧倒的多数となり、それぞれのブレーキシューの取付機具が提供され、品質のいいブレーキシューが開発され取付けられていく。

Vブレーキとブレーキシュー(シマノのサイトより)

市場を制したキャリパーとVブレーキ用に数多くのブレーキシュー関連用品が提供されるが、カンチ用には提供されない。市場が圧倒的に小さいからだ。

大手SがMTB用にカンチと互換性のある取付機具を一時発売したが、今は廃版になっている(旧型XTなど)。

早い話、カンチブレーキに性能のいいブレーキシューをつけるしくみが提供されてこなかったということだ。性能の悪いブレーキシューに効きを求めることはできない。他のブレーキの効きのよさだけが目立つようになる。

そしてもう1つ、カンチの効きが甘くなる要因がある。

(次回に続く)

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