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趣味性と実用性の間(ドロヨケその4)

2009-03-27 Fri

ドロヨケの取り付けはアールの調節に尽きる。これを前回までに述べた。

自転車の部品は多くは規格もので、特に最近の量産品のパーツは、極論すればネジさえ締めれば取り付けられるし、調整もマニュアル通りに行なえばできるようになっている。もちろん極論すればの話で、プロの腕が必要な領域も存在する。

とは言え、最近の部品の多くは、規格を統一し品質を均一にして生産効率を高めるという工業製品の生産管理の基本が徹底されている。特に駆動系、クランクやディレイラー、チェーンなどは、ネジ締めとマニュアル通りの調整で事足りることが多い。某最大手メーカーの徹底した品質管理とサプライマネジメントの結果でもある。

大手メーカーがサプライ革命を起こした(写真はその某メーカーのサイトから

しかし規格外のもの、あるいは規格そのものが無いものだってある。かつての自転車にはこの種の部品がたくさんあって、町の自転車屋さんが職人技をふるったわけだ。つまり工作や勘が必要になる作業だ。カナヅチやカナノコ、ヤスリやドリルを使って素材を叩く、切断する、削る、穴を開ける、といった作業だ。

ドロヨケの取り付け作業は工作そのもの。本体をカナノコで切断し切断面をヤスリで削り、ドリルで取り付け穴を開けアルミのステーを切断し切断面を削る。仕上げは研磨布で磨く。

昔の町の自転車屋のオヤジさんが作業していた、あの光景と同じ。最新フレームに最新部品を取り付けていく今の自転車組み立て作業とは対極の仕事風景になる。そして最終的な調整はいわゆる職人技となる。

と、前置きはここまで。では本論。

ドロヨケの取り付けは、大雑把に言うと以下の手順で進む。

1.ドロヨケ本体の寸法合わせと切断、切断面の磨き
2.ドロヨケ本体の取付用穴開け
3.分割対応措置
4.ステーの寸法合わせと切断、切断面の磨き
5.取り付け
6.アールの調整
7.磨き

1から5までの作業は、大きさが多少合わない状態でも気にしないで進める。この心構えが大切。少々の不具合は気にしない。真円にするなんてプロ中のプロのワザなので、素人はマネできないのが当り前という気持ちで行なう。

1に関して

寸法合わせの際、前輪は前部分の突き出しの長さを調整する。これは好みで決める。キャリアがついているならキャリアの前に突き出しが出るよう調整する。突き出し部分にライトを付ける趣向の方なら、ライトの位地を考慮して長めに出す。前輪後ろ部分とのバランスも気にしながら進める。

前輪は突き出しの長さをよく考える

後輪は分割するなら切断する位置を考慮しながら前後の位置決めする。

切断する際は切断部分にガムテームを貼るとカナノコが暴走してもドロヨケに傷をつけないで済む。ちなみに私はカナノコは100円ショップで買った。これで十分機能した。

切断時はガムテープを貼ると傷がつかない

100円のカナノコで十分作業ができた

2に関して

各取り付け部分に穴を開ける。穴位地はフレームによって違うから、ドロヨケ本体と穴の位置を合わせドリルで穴を開ける。このとき注意することは、6のアールの調整でドロヨケを微妙に曲げると、穴の位置がずれることだ。アールの調整が入る部分の穴はよく考えて開けたほうがいい。一度開けた穴はふさがらない。

前輪部分の穴をあける位置

後輪部分の穴をあける位置

また、ステーとドロヨケ本体を取り付けるダルマねじの穴も、ねじの位置をよく考えて開けること。ステーをダルマねじ2つで付ける場合は、取り付ける方法に悩むと思う。曲面に曲面のステーを距離をとって固定ネジで取り付ける方法は、実際にやってみると知恵の輪状態的に悩むことになる。私は前輪を2つネジにして悩んで懲りて、後ろは1つネジに簡略化してしまった。

前輪は2つのダルマネジをつけて大いに悩んだ

後輪は面倒になって1つのダルマネジでよしとした

3.分割対応措置について

分割の方法はいろいろある。使用する器具によって工作の方法は変わる。要するに分割器具が付くように工作を進めればいい。私は分割対応器具はもともと付いていたALPSオリジナルの「微妙にアールが付いている」と評判の接続器具をそのまま使った。

アルプス製オリジナル分割対応器具

またピアノ線(スポークでやるのが王道だろう)を両脇の補強穴に入れて接着剤で付け、それを接続補強としている。この補強は効果的だ。真中がALPS秘伝の「微妙なアール曲線をつけた」接続器具。

ピアノ線を接続の補強に使う。これは効果的に機能する。

4.ステーの寸法合わせと切断、切断面の磨き

ステーは材質はアルミだからワイヤーカッターで簡単に切断できる。上記2でドロヨケ本体に付けたら、自転車とはダルマねじでダボに取り付ける。6のアールの調整をしていくとステーの長さも短くカットしていくことになる。カットしすぎると2度と元の長さに戻らないので、調整してカットする場合は慎重に行なう。

アールの調整時はステーを切って「絞る」

5.取り付け

寸法さえキチンと合わせれば、あとは取り付けるだけ。ただ素材のアルミは表面の引っ張り強度が意外と弱いので、補強したほうがいい。とてもうまい具合にステンレス製でアールのついたワッシャーが1枚数円でDIY用品店に売っている。ねじ穴にはこれを接着剤でドロヨケ本体に付ければ補強になる。

「アール」の付いたワッシャーリング。これは使える。

そしてだ。アールの調整。これはとにかく焦らないこと。ステーなどを利用してじわじわと圧力をかけていく。また支点にスペーサーを入れて全体が真円になるよう調整する。この2つの方法で基本2ポイントを実現していく。プロは別の手段を使うのかもしれないが、基本方法は同じだと思う。

(次回に続く)

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