東京山の手物語(麻布狸穴町)
2008.11.24 Mon
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狸穴とは雌ダヌキ・ムササビまたはアナグマの類で、昔その穴が坂下にあったという。案内そのまま。下の写真をご覧あれ。

今は狸は住まないが、ここには何か異質な空気が流れている。奇異な空気を感じる。都心のエアポケット的な空間だ。
さすがに今は狸たちは住まないが、狸(まみ)という名に相通じる異質な空気が漂う。

周りをマンションに囲まれた町の真ん中の窪地、ここが異質な雰囲気を醸し出す。この中途半端な空間はいったい何なんだろう。
普通に推測すれば、マンション用地などの地上げがバブル崩壊で中途半端で終わり、利権関係が複雑に絡み調整不能な状態に陥って、二進も三進も(にっちもさっちも)いかない状況なのだろうと推測できる。
町の真ん中が駐車場になっている。再開発の地域によくある風景だ。

洒落た住宅だが空き家になっている。

まわりは高級マンションが建つ。昔からある由緒あるマンションもある。

隣はかつての仮想敵国ソビエト大使館(現在ロシア大使館)で、何で今時これほど警戒しなければならないのかと疑いたくなるくらいの警戒網。向かいはナチススタイルの旧郵政省。
本来ならば、裏通りのひっそりとした空間に瀟洒な高級住宅が並ぶであろう空間に異質な空気が淀む。荒れている場所もある。

今後どう開発されるのかわからないが、特等地だけに非常にもったいない。森ビルもめずらしく関係していないようだ。
話は変わるが、そのむかし、この地に島崎藤村が住んでいた。藤村が住んでいた時代はのんびりとした田園風景だったのだろう。ここで「夜明け前」が執筆された。

文学散歩のご一行様がこの地に案内されて来て、この地の空気にふれて怪訝そうな表情で辺りを見渡している光景が印象的だ。
何かが変だ。原因は地上げ関連だろう、それとも狸の化かしのせいであろうか。
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