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上海の準備その2

2008-07-28 Mon

前回に続いて上海旅行の準備編その2だ。旅は準備が楽しい。

旅の案内本その2はこれだ。

夢顔さんによろしく 上―最後の貴公子・近衛文隆の生涯   文春文庫 に 9-3夢顔さんによろしく 上―最後の貴公子・近衛文隆の生涯 文春文庫 に 9-3
西木 正明

文藝春秋 2002-10


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先日、「魔都」上海などをつらつら考えながらPCを使っていると、ふと後にある食卓のテレビで上海関連の歴史物をやっているのが聞こえた。7月21日(月)の日テレ19時からの特番「開局55年記念番組歴史大河4時間SP」の第2部「女たちの中国」だ。

番組では李香蘭のエピソードが放映されていて、まぁ李香蘭の話は有名なので、ふむふむと聞き流していたが、話が中国人女性スパイ鄭蘋茹(テンピンルー)と近衛文隆のエピソードに及び、俄然注目傾聴したのだった。

李香蘭ほどメジャーな話ではないので扱いは地味だったが、近衛文隆の物語はとても興味をそそられる。近衛文隆をご存知ない方のためにも紹介しておこう。


近衛文隆の人物概要はこれをご参照いただきたい。番組では若き近衛が中国人スパイ鄭蘋茹(テンピンルー)に惹かれ恋におちるロマンスを紹介し、彼の将来を心配した元老・木戸幸一が彼に身を引くよう説得し日本に連れ帰った話を史実として伝えている。

近衛文隆はのちの首相近衛文麿の長男だ。五摂家筆頭後継らしからぬ豪快で磊落な人柄で皆に愛され、留学先のプリンストン大学ではゴルフ部主将としても活躍する。あまりの放蕩ぶりに大学を中退してしまうが、彼を悪く言うものは誰ひとりいない。天性の人気者であった。

日本に戻されたあと今度は上海に渡り、そこでまた昼に夜に活躍する。上海では独自の和平工作に暗躍し、中国人美人女スパイ鄭蘋茹(テンピンルー)と接触し恋に落ちる。このあたりが日活映画の主人公のような活躍で実に微笑ましい。

上海で彼の行なった和平工作の動きが軍部の怒りに触れ、彼は徴兵されて満州に送られてしまう。そこで運命の敗戦を迎える。彼は悪名高いソビエト軍に捉えられスターリン圧政下のモスクワおよび極寒のシベリアの僻地で過酷な扱いを受ける。

彼の利用価値を心得ているソビエト軍部は彼にスパイになるよう強要する。しかし彼は最後まで拒否し続ける。最後までノブレスとしての誇りを捨てず、結局は非業の死を遂げる。享年41歳。あまりに若い死だった。

戦後もし彼が生きて日本に戻ればいかばかりであったか。すべてに恵まれすべてから必要とされるキャラクターであった。そんな彼が極寒の地で悲運の死を迎える。そのとき彼の脳裏に映るものは何だったのだろう。時代という運命が彼をこの世から葬り去った。運命とは冷酷なものだ。

その彼が青春の日々を過ごし政治に恋に八面六臂の活躍をした舞台が、上海なのだ。

彼の上海での活躍を知ることは、すなわち戦前の上海を知ることだ。旅行前に彼の物語を読むことにしよう。そしてあらためて現在の上海を見てこようと思う。

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